Lesson 18 - 遠足準備

フライトサングラスがこんな感じだと、



「飛べない豚は、ただの豚さ」


この台詞が心の端に引っかかり、はや十年以上。そして、この一年間はLAに島流し。一念発起、合法的に「空飛ぶ」免許を取ることにしました。


ソロフライトも終わり、今日からクロスカントリーの準備が始まります。クロスカントリーとは、簡単に言いますと、遠方の空港に行って帰ってくることですが、旅程を計画したり、気象情報を把握することを学び、飛行機の操舵だけでなく、パイロットとして必要な知識を身に付けることが目標となるようです。


実はマット教官はちょっと用事でお休みで、今日の代理教官はリズ教官。テキサス生まれのテキサス育ち、キップのいい綺麗なアメリカ人女性。飛行用のサングラスが、パリスヒルトン張りの大型サングラスというちょっとおしゃれな教官。


まずは教室で、フライト計画の説明。



こーんなややこしい地図広げて、いろいろ調べます。地図には、制限空域や空港、市街地、幹線道路などが描かれていて、入ってはいけないエリアや標高の高い山岳地域を避けながらルートを決めていきます。有視界飛行では、空のルートを決めていく上でも、解りやすい地上の目標物を設定するのが重要で、「高速道路○○号線の上を沿って飛ぶ」なんてことになります。


そして、行き先の空港の管制塔との交信チャネルや滑走路の長さなど、諸情報をメモに書き込んで準備完了。太ももに巻きつけるパイロット用のメモホルダーに地図と一緒に挟み込んで、飛行中も参照します。この準備具合が安全・快適なフライトを行ううえで需要となります。


あとは計画通り、空を飛んで帰ってくるだけ。離着陸の練習よりかは余裕もあり、目標物を探しながら道中の景色を楽しんだり、リズ教官の彼氏の話や趣味の話を聞いたりと、楽しいフライト。ちなみに、リズ教官の目下の趣味はサーフィンらしく、カルフォルニア近辺のビーチでは、イルカや海亀とともにサーフィンが出来るらしい。ちょっと、びっくり。


ただ、途中で若干の乱気流に出会い、たった数秒で数十メートル上下に流され、高度計がくるくる回る恐怖をちょっと経験しましたが、それもご愛嬌のうち。


今後は何回か教官とのクロスカントリーを繰り返し、単独での旅行が次の目標です。


本日のフライト時間:2.0時間


注記)上記のテクニカルな内容は勉強中でもあり、記載されている情報に誤りがある可能性もあることを、あらかじめご了承ください。もし、間違いに気づかれた際は、どしどしご指摘ください。