ごあいさつ
まち、みせ、演劇、見たものそのままお伝えします。日本でもやるよん。
帰国後、初の天然温泉。親の視点で選んだ熱海の湯宿。
熱海 伊豆山の温泉旅館【ホテルニューさがみや】公式サイト|天然温泉の露天風呂と懐石料理が自慢の宿
私が具体的に説明するよりも、部屋のテーブルにおいてあった挨拶文を引用させていただこうと思います。(著作権、大丈夫かな?)
以下、引用文
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私は各地の温泉旅館に宿泊していつも物足りなさを感じ、満たされない想いをしてまいりました。
それは心のふれあいのない味気なさ、というようなものでした。
今日のように人件費の高い時代に昔の純和風旅館がもっていたような、人情の細やかさや情緒を求めたとしても、それは出来ない話だと思います。しかしだからといってホテルや旅館が、ただ人出を減らすことだけに熱中し、効率を追及していたのでは、それこそ味も素っ気もない単に寝るだけの宿になってしまうのではないのでしょうか。
温泉旅館というのは、ビジネス客主体のシティホテルとは異なるし、ましてや流れ作業をしている工場とはまったく違う筈です。人出が足りないために夜の宴会場などで、食事や酒を運ぶのに走るように働いている客室係りの方たちを見かけますが、そんな気忙しい仕事っぷりを見せつけられると、折角仕事を離れてゆっくりしようとしにきたのに、和んだ心も急に萎んでしまいます。
まして、この頃よく目にする朝のバイキング料理に至っては、昔、戦争中の食堂に行列して並んだ記憶が思い出され心が寒々としてまいります。
いま、日本人は豊かになっており、生活水準も高くなっています。だが、それでいていて毎日の生活は、物質的には恵まれていても、心は潤いのないまことにお粗末な状態にあると思います。
古来より衣食足りて礼節を知る、と申しますが、今や飽食の時代で、衣食は有り余るほどにありながら、それをしみじみと味わうこともなく、又それだけの心のゆとりもない様に感じます。しかし、私たち中高年にとっては、時には都会の喧騒を離れ、静かな雰囲気の中で、生きていることの喜びを深く味わいたいとも思うし、又、そういう心の潤いを求めているのではないでしょうか。
私も長い間そういうこころのふれ合う安らぎの安らぎの旅館を求め続けていただけに、この度、自分がホテルを経営する立場になったとき、是非そんなホテルを作ってみたいと思いました。
そして次のようなことを考えました。
先ず海の眺望を活かすこと。今迄の熱海は余りにも歓楽を追いすぎ、俗化してしまいました。折角、熱海という名があり乍ら、海の自然美をすっかり失っております。そのために、《ニューさがみや》は伊豆山海岸の自然を活かし、客室も大浴場もすべて海に面して配置し、しかも窓は広くとり、海の見えない裏部屋は一つとしてない様にいたしました。
又、静かな離れ屋の良さを求め、客室間の防音には特に留意しました。
いうまでもなく、リゾートホテルにとって料理は最も重要なもので、当然ながら最大の注意を払っていきたいと考えております。特に魚介類については、海辺らしく新鮮な近海物を用意し、同時にその料理を十二分に活かすためにも食器には充分な気を配ったつもりでございます。
このように、色々と細心の注意を払ってまいりましたが、その中でも重要視したのは、従業員の採用であり、その人選には気を使いました。
四六時中溢れている豊富な温泉につかりながら、近くに初島を、遠くに大島を望み、視界一杯に拡がる相模湾の眺望。春の海、夏の海、そして時には荒れ狂う台風の海など。海は四季折々に様々な表情を見せてくれます。そのような恵まれた自然美を楽しんでいただくと共に、心をこめたプロの味を味わっていただきたいと思います。
従業員の温かい気配りと人情の細やかさに触れていただいて、失われた日本の心に「いで湯の情け」といったものを心ゆく迄味わっていただきたいと思います。生きていることの喜びを感じ、そして「いつ迄も想い出に残る」そんな旅の一夜を提供したいと心から願っております。この宿に泊って、日頃の悩みや悲しみ、苦しみなどを少しでも軽くすることが出来たと云っていただければ、私の本望でございます。
オープン以来、幸いにも各お客様の評価は大変高く、多くのお褒めの言葉を頂いております。
この喜びと感激を胸に、今後も感謝の心と奉仕の気持ちを忘れずに、初心を貫きたいと願っております。
お気付きの点がございましたら、どうぞご遠慮なくご指摘ご指導賜りたくお願い申し上げます。
ニューさがみや
大塚 実
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宿は大満足。参りました。
普通、こういうのを見ると逆に引くのですが、今回は家に持って帰ってきてしまいました。私のつたない写真や文章で表現するのは失礼にあたると思ったので、そのままの感想に代えさせていただきました。
誕生日にふさわしい湯宿でした。