Lesson 22 - 目隠し

これは神隠し



「飛べない豚は、ただの豚さ」


この台詞が心の端に引っかかり、はや十年以上。そして、この一年間はLAに島流し。一念発起、合法的に「空飛ぶ」免許を取ることにしました。


「今日は目隠しして、飛んでみようか?」


サーカス?それとも?


完全に目隠しをするのではなく、計器類だけをみて空を飛ぶ練習。


たとえば、やむなく雲に飛び込んだり、フロントガラス(プラスチックですが)が割れて、外の視界がまったくなくなった時でも、何とか飛ばせることが出来るようにする。


計器類、こんな感じです。



何がなんだか、、てな感じですが。注意するのは中央の6個。全て説明し終わる頃には一番鶏が鳴き始めてしまうので、省略。速度、高度、上昇・下降のスピード、水平、機体の方角、機体の傾きなどをそれぞれ知らせてくれます。


普段は外を見ていると、上に向かっているのか、傾いてるかなどは容易にわかるのですが、これはそれを取っ払う練習。空港から飛び立ち、しばらくするとマット教官が「これつけて」と大き目のサングラスを取り出す。


このサングラス、レンズの上半分が曇りガラス。そう、ちょうどコクピットから見てフロントガラスが隠れて、手元の計器しか見えないようになっている。


この状態で、旋回、上昇、下降などの練習です。普段は簡単に出来る旋回も、とっても難易度たかし。いろんな計器を順番に目で追いかけながら、機体をコントロールをしなければならない。スピードを調整しようとすると高度が下がりすぎたり、方角を調整しようとすると、機体の角度が必要以上に傾いたり。あっちをたてれば、こっちがたたず。常にバランスよく計器を見ながら、微調整を繰り返す。


やっと旋回等通常の飛行が出来るようになったかなと手ごたえがでてきたところで、今度はマット教官がはじめのうち運転して、異常な上昇や下降などちょっと危険な状況になったところで、こちらに操縦桿を渡し、計器だけで通常の飛行状態に復元させる練習に突入。今度は操縦桿を渡されるまで、本当に目隠し。一瞬で状況を判断し、適切な処置を行うことができるようになるための訓練。


はじめは結構たのしくて、喜んでやっていたのだが、大きな問題が。


感覚論で言うと、PSPをしながらジェットコースターに乗るようなもの。


慣れていないと一発で酔います。


帰還後、強がって少し平気な顔をしていましたが、やっぱりトイレに駆け込むことに。。でも、教官曰く、初めての人では飛行中に我慢できなくなる生徒もいるらしい。それよりかは、ましだと思うけど。。。。


すいません、汚くて。


本日のフライト時間:1.5時間


注記)上記のテクニカルな内容は勉強中でもあり、記載されている情報に誤りがある可能性もあることを、あらかじめご了承ください。もし、間違いに気づかれた際は、どしどしご指摘ください。