魅惑のエッグ・ベネディクト

エッグマフィンじゃないからね〜



東アラブの民よ、卵料理に新たなオプションを!!


今日は、ちょっとよさげなホテルではほぼ必ずといっていいほど試す朝食メニューをご紹介。


エッグ・ベネディクト/Eggs Benedict


エッグ・ベネディクトとは、スライスしたイングリッシュ・マフィンの上に、半熟のポーチド・エッグ、焼いたベーコン(もしくはハムやスモークサーモン)を重ね置き、オランデーズソース(卵黄とレモン汁とバター)を添えた料理です。


欧米での朝食メニューの定番のひとつです。ほらほら、何と魅惑的な組み合わせ。悪魔のようなカロリーですが、ホテルでの優雅で贅沢な朝のひとときを演出するにはとっておきの配役です。


この料理、由来の起源は2通りあるようです。


1880年代後半、NYのDelmonico's Restaurantのシェフ、チャールズ・ランホファーが、常連客の銀行家であるレガード・ベネディクト氏(もしくは彼の奥様)から「レストランに新しいメニューが無いと」と文句を言われ、彼らのために作り出した


という説と、


②1894年にNYの最高級ホテルの一つ、ウォルドルフ・ホテルにて、株式ブローカーのラミュエル・ベネディクト氏が二日酔いの際に、ホテルのレストランに指示して作らせたという説(後に氏は、雑誌「ニューヨーカー」のインタビューにて答えている)


との2説がございます。


ほらほら、どちらにしても、いかにも堕落した人たちが作り上げた、素敵な食の遺産。


次はレシピ。


材料<4人前>

オランデーズソース
卵黄‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥3個分

レモン汁‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥大さじ2

無塩バター‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥カップ1/2

塩‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥小さじ1/4

白コショウ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥少々

エッグス ベネディクト
カントリーハム‥‥‥‥‥‥‥‥6枚

卵‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥6個

イングリッシュマフィン‥‥‥‥3個

作り方
1.まずオランデーズソースを作ります。卵黄とレモン汁をステンレスのボウルに入れ、泡立て器で良く混ぜ合わせます。バターは常温に戻しておきます。

2.ボウルを沸騰直前のお湯で湯せんにかけて、更にシャカシャカと混ぜながら、バターを少しづつ加えます。

3.ソースに重みがでてきたら湯せんから外して塩と白コショウで味を付ける。

4.カントリーハムをマフィンのサイズに合わせて丸く切り抜き、フライパンで焼きます。

5.水と少しの酢を入れた大きめの鍋を強火にかけ、沸騰したら弱火に落とし卵を入れ、白身に火が通り黄身が半熟になったら取り出し、やはりマフィンのサイズに合わせて縁を丸く切っておきます。

6.半分に切ってトーストしたマフィンにハムと卵をのせて、上からオランデーズソースをかけます。



上記はあくまでスタンダード。ハムの代わりに、ベーコンやスモークサーモンなどいろいろな組み合わせがあります。ちなみに、私は香り高いスモークサーモンが大のお気に入りです。


付け合せにはオーブンで焼いたトマトとソテーしたアスパラガス。


ちょっと濃い目のダージリンティーにミルクを少し入れると、ほら、至福の朝食があなたをお待ちしております。


いつもは眩しすぎる朝日も、心地よく感じること請け合い。


本日のギャフン


注)「ギャフン」:驚愕の気持ちを表す単位。良くても悪くてもよい。

1ギャフンは、おおよそ、赤星の盗塁成功、もしくは、川相のバント成功ぐらいの驚き。