Lesson 16 - Solo Flight

正直、割と気に入っていたのだが、、、



「飛べない豚は、ただの豚さ」


この台詞が心の端に引っかかり、はや十年以上。そして、この一年間はLAに島流し。一念発起、合法的に「空飛ぶ」免許を取ることにしました。


右の布切れ。一生物です。


今日、初のSolo Flightでした。そうです、単独飛行です。今までは、教官と二人。


レッスンのはじめは、教官と二人で何度か離着陸の練習。昨日は、何度も失敗し、まったくうまくいかず、今週末のsolo実施もあきらめムード。でも、昨日は曇りがちで、風もあり、雨まで降り出す、最悪のコンディション。マット教官も、そう慰めてくれますが、正直ストレス最大。


そして一夜明けると、晴天。風も微風。昨日の天気が嘘のような絶好のコンディション。すると、昨日と同じ飛行機に乗っているのが嘘のように、着陸が綺麗に決まる決まる。緊急着陸の練習として、マット教官による抜き打ちでエンジンを切られても(実際はアイドリング)、平気の着陸。


すると、マット教官がおもむろに「Are you ready for this?」と。


こちらも歯を食いしばり、親指突き上げ「Yes!!」と。


機体を一時脇に寄せ、マット教官が機体から降りる。ここから先は、私のみ。


緊張が始まる。「機長は私。。。」と一人つぶやいてみるが、むなしく響く。のどからからで、管制塔に離陸許可申請。降り際に、マット教官が「初Soloなので、よろしくと」一声かけてくれていたので、管制官も親切に対応。ありがたいぜ、Santa Monica空港。


いざ離陸。さらば地球よ。手が震える。どこに行くわけでもなく、空港の周りを回って、すぐ着陸するのを3回くらい繰り返すだけの、近所のお使い以下の行動範囲。でも、今は「万が一があれば、教官が」というのが、「万が一があれば俺が」といかにも頼りない状況。


気がつけば、遥か上空。着陸させんと洒落にならんと、必死の操作。いつもの通りと、モスラのテーマを歌ってみるが、むなしくヘッドフォンに響く。近づく空港、迫る地球。多少荒っぽいが、何とか着陸。離着陸を3度繰り返し、無事帰還。無我夢中の世界。


マット教官大喜び。こちらは、安堵の気持ちで一杯。とにかく良かったと。


すると、おもむろにマット教官、「そのシャツはお気に入りかと?」意味不明な質問。


「別に」と答えると、はさみの登場。教習所の伝統として、初Soloを行った生徒は、記念品として、自分が着ているTシャツを切り取られ、日付、空港コード、機体番号をサインをされ、贈呈される。背中ぱっくり。ざっくりいかれます。そして、教官と肩を組んで、記念写真をパシャリ。


このあと、友達のランチの予定だったのだが、セクシーポロシャツで行くわけにも行かず、教習所のロゴが入ったシャツを購入。


新しく購入したシャツ:25ドル。
一生物の布切れ:プライスレス。


本日のフライト時間:1.7時間(うち、0.5時間は単独飛行)


注記)上記のテクニカルな内容は勉強中でもあり、記載されている情報に誤りがある可能性もあることを、あらかじめご了承ください。もし、間違いに気づかれた際は、どしどしご指摘ください。