Lesson 3 - 目の錯覚

この青の先には曲者が!!



「飛べない豚は、ただの豚さ」


この台詞が心の端に引っかかり、はや十年以上。そして、この一年間はLAに島流し。一念発起、合法的に「空飛ぶ」免許を取ることにしました。


本日も晴天ですが、春の陽気のせいか空は若干かすみ気味。


さて、今日のレッスンポイントは目の使い方。ルールは「計器3割、空7割」。私が取ろうとしている免許は、有視界飛行限定なので、夜間飛行や悪天候下での飛行はできません。なお、余談ですが、これら状況下でも飛行できるようになるためには計器操作の免許を別途取得する必要があります。


つまり、私の場合、視界が利く状況下での飛行を基本としているので、操縦においても目で見た感覚が重要となります。たとえば、左右の旋回に関しても、計器の中には機体の傾き具合を示すものがありますが、むしろ重要なのは外を見ながら機体と地上・海上の位置関係をつかむことで、計器類はあくまでも補助として使うことが、余裕のある操縦につながるとのことです。


これは、上昇・下降にも言え、慣れてくると確かに地面を目印にしている方が計器をじっと見ているよりも安定して機体操作が行えることがわかりました。車の運転にも同じようなことがいえるかな。な〜んて、余裕こいて飛んでいたのですが、途中からサンタモニカを離れ、しばらく海上を飛んでいた矢先に曲者と遭遇。


地上が見えている限りは、地平線をしっかり目視確認できるので平衡感覚を失うことは無かったのですが、海上の水平線はやや微妙。しかも、今日の空は春霞。目の前の世界は上下ともグラデーションのかかった青。目を奪われれる程綺麗な景色なのですが、操縦にとっては若干厄介もの。どれくらいの角度で上昇しているのやら、どの程度旋回しているのやら、少し気を緩めると、ほんとに分かんなくなってきて、計器を見てびっくり。


「計器3割」の重みが目に沁みるフライトでした。


本日のフライト時間:1.2時間


注記)上記のテクニカルな内容は勉強中でもあり、記載されている情報に誤りがある可能性もあることを、あらかじめご了承ください。もし、間違いに気づかれた際は、どしどしご指摘ください。