年越し(後半)

LAのお正月番組は「クイール」で決まり



東アラブの民よ!!


あけましておめでとう。


今夜は、ボスの友人宅にて年越しパーティー。ボス夫婦に連れられ、サンタモニカにある一軒家へGo。パーティー会場は、本日アイルランドより帰国したばかりのエルトンジョン的カップル、フランク&ピート邸。内装は西海岸的ラブリーなつくり。この際、想像力は抑え目に。


そのほか、ご近所夫婦などが参加し、極東からの珍客を含めて計9名、シャンパン、ワインを交えたディナータイム。カウントダウンまで、わいわいがやがや、映画、不動産、政治、エンターテイメントビジネス等多岐にわたる会話。いかん、みんな英語だ。今になって気がついたが、脳みそ緩めると会話に取り残される。って言うか、アメリカ最新の映画とか時事問題など、ついていけないのもこれまた当然。でも、皆さん良い大人ですので、要所要所は会話を振ってくれる。学生のころ持っていた「ミー・ミー・トークアメリカ人」とは違った印象。これが、大人の社交的会話かも。


さて、時は進んでいよいよカウントダウン。アメリカは大きい国なので、東海岸とは時差が3時間あり、ニューヨークでは一足お先に年明け済み。でも、ニューヨーク、タイムズスクエアでのカウントダウンの光景はアメリカ全土でも共有されており、なんと西海岸でもカウントダウンの映像は、3時間前に録画されたニューヨークのものをみんなで見る。「これでテンションあがるのかよ?」と訝って周りの様子を伺うと、みんなしっかりカウントダウンモード。果たして、「行く年来る年」が実は録画と言われたら、自分はこんなに盛り上がれるかと2005年最後の自問自答。う〜ん、答えが見つからないまま、カウントも残りわずか。


すると年越し直前に、アイルランド帰りのフランクが、それぞれに葡萄を12粒配り始め、「スペインではカウントダウンのラスト10秒でこれを食べきり、大笑いすると幸福になるという言い伝えがありマ〜ス」って、おいっ、スペインの風習に倣わなくとも充分幸福そうに見えるよ、お前達っ!!


時は容赦なく怒涛の大詰めを演出し、テレビ画面では、3時間前のタイムズスクエアの光景、目の前には葡萄をがむしゃらに口へ放り込むカリフォルニアの大人たち。そして、


「A Happy New Year!!」


テレビ画面では紙吹雪が舞い、目の前では葡萄の皮吹雪。大笑いしたら当然です。2006年はこんな怒涛のスタートと相成りました。


年は明け、おめでたい気分であることは間違いないのだが、なんとなく勢い負けした気がぬぐえず、ここらで担いできた樽酒(昨日参照)を切り出し、「おめでたいときは当然これだよっ」と、べらんめい調でグラスを配る。結局、極東からの珍客を迎えたカリフォルニアンもみんな一緒に「カンパーイ」と年明け早々、ぬる燗グラスの一気飲み。


「ん??」しっかりした食事が続いたせいか、みんな何気にお酒がおいしく感じたらしく、おかわり連発。しかも、1リットル樽なので、なかなか減らない。みんな目がすわりだしたため、ここら辺でお開き。1月1日なのに二日酔い確定の瞬間でした。


本日のギャフン

  • LAの日系番組正月特番は「クイール」:20ギャフン
  • ディナーでステーキの付け合せに「海老の天ぷら」登場:50ギャフン
  • サンタモニカで働くボスのワイフの通勤手段は自家用ゴルフカート(ナンバー付):100ギャフン


注)「ギャフン」:驚愕の気持ちを表す単位。良くても悪くてもよい。

1ギャフンは、おおよそ、赤星の盗塁成功、もしくは、川相のバント成功ぐらいの驚き。