水は大切じゃ

「ほたうぅぅー」が、うまく出来ない



東アラブの民よ、シャワーの水は浴室が暖かくなるまで出しっぱなしか?


海賊船の船長は、何故か山奥にアジトを作ってしまいました。


さて、今週は作りかけのカヌーを、新たなアジトにお引越し。


2トントラックの荷台には積みきれない自分の船を目の当たりにして、「これ、完成したらどこに置くべきものか」と途方にくれつつ、師匠の運転で、ウルトラマンのとさかみたいなカッコの車で山道を登る下る。


眺めのよい崖っぷちにある新しい作業場と、道具達に囲まれ、カヌーも少しゴキゲンな感じ。


早くかたずけちまおうぜ。と言うわけでもなく、今夜は引っ越し祝い。


「簡単スモークマシン、いぶし君」という、魔法のドラム缶をプロパンガスコンロに据えつけ、火に掛けるとあら不思議、スーパーで買った何の変哲も無いソーセージや、鳥の手羽先、チーズ、ゆで卵たちが超美味に。


さて、食事の前にはお風呂。


船長曰く、「露天風呂が欲しくて、作っちゃった。」と。


そうなのです、このアジト兼作業場、船長一人で設計図もなく建てちゃいました。でも、ロフトもあれば、テラスもあり、掘りごたつまで揃った完全装備。でも、適当な作りにより隙間だらけで、4月半ばの早朝は寒すぎて、夜明け前に目覚めてしまうのが難点なのですが。


崖っぷちに建つ、露天風呂。狭いがヒノキ作りでとっても快適。薪ストーブに火をくべて、お湯を沸かす本格派。


ちから、めっちゃ入っています。


ちゃんと(?)、火焚き場と浴室の間に小窓があって、そこは「北の国から」状態。


でも、難点はお水。


船長が買出しに行っている間にお風呂を沸かすべく、作業をはじめたが、お湯が少ないことに気がつく。


「ちょっと水足して」、と師匠の一言に、軽く「アイヨ」と答えたのが運のつき。


アジトから30メートルほど離れたお寺の水道からお水を拝借(許可済)するのですが、ポリタンクしか見つからない。


さて、25キロのポリタンク。アジトとお寺の往復です。


坂と階段、登って降りて。水って、重い。


4往復もすると、全身の筋肉が笑い始める。


昔、「北の国から」を見ていたとき(3ヶ月かかって、ドラマ分を含めて全シリーズ完鑑賞)、五郎さんが川から家まで水を引いたシーンがあり、子供の頃の純と蛍が躍り上がって大喜びしていた気持ちが、いまやっとわかりました。


水汲みはホントにつらい。


で、やっとのことでたっぷりのお水を張り終え(その頃には、全身びしょ濡れでひざもガクガク)、満足げにお風呂を見やっていると、買出しから帰ってきた船長がお風呂を見るなり、


「水多すぎ」と風呂栓をはずす。


折角の苦労が、10秒でまさに水の泡。


余りのショックに呆然としながら、でも辛うじて気を取り直し


「いつもこんなの往復しているんですか?」と聞いてみると、


「車の中にホース入っているよ。それで引いてくるの。」


すると、後ろにはしたり顔の師匠が。


思いっきり、はめられてしまいました。


でも、栄誉ある一番風呂の権利をいただき、ビール・日本酒、スモーク盛り合わせを堪能できたのも、そのおかげかと前向きに捉えることにしました。


でも、今度からキャンプで水を粗末にするやつを見つけたら、とび蹴りを喰らわす所存でございます。


ご注意あれ♪


本日のギャフン

  • 翌日の作業開始は寒すぎて目が覚めたため、午前6時半から:100ギャフン
  • 昼はバーベキュー:200ギャフン

注)「ギャフン」:驚愕の気持ちを表す単位。良くても悪くてもよい。

1ギャフンは、おおよそ、赤星の盗塁成功、もしくは、川相のバント成功ぐらいの驚き。